高輝度蓄光式誘導標識とは?消防認定品 S級・A級・C級の違いと選び方
停電時や夜間の避難誘導対策として、電気を使わずに発光する「高輝度蓄光式誘導標識」が注目されています。
しかし、蓄光式誘導標識にはS級・A級・C級・中輝度などの種類があり、「どれを選べばよいかわからない」「LED照明の場所でも使えるのか」「誘導灯の代わりに設置できるのか」と迷う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、高輝度蓄光式誘導標識の基本と、S級・A級・C級・中輝度の違い、設置環境に合わせた選び方をわかりやすく解説します。
高輝度蓄光式誘導標識とは

高輝度蓄光式誘導標識とは、太陽光・蛍光灯・LED照明などの光を蓄え、暗くなったときに自ら発光する誘導標識です。
停電や災害などで照明が消えた場合でも、避難口や避難方向を示すために使用されます。
電気を使わないため、電気代やバッテリー交換が不要。さらに、停電時にも視認性を確保しやすい点が特徴です。
エルティーアイ株式会社では、消防認定品の蓄光式誘導標識ステッカーを取り扱っています。
S級認定品、A級認定品、C級認定品の高輝度蓄光式誘導標識に加え、自主設置向けの中輝度タイプもあります。
S級・A級・C級・中輝度の違い
蓄光式誘導標識は、発光性能や使用目的によって等級が分かれます。選ぶときは、価格だけでなく、設置場所の照度(明るさ)、照明の種類、誘導灯の代替として使用するかどうかを確認することが大切です。
| 種類 | 目安となる環境 | 主な用途 |
|---|---|---|
| S級 | 薄暗い場所、LED照明環境、照度が不明な場所 | 誘導灯の代替設置を検討する場所、大規模建物、小規模店舗など |
| A級 | やや暗めの場所、LED照明環境 | 大型施設、ホテル、病院、商業施設など |
| C級 | 明るい場所 | 明るいオフィス、工場、マンション、駅舎など |
| 中輝度 | 自主設置向け | 自主防災対策、避難誘導の補助、安全表示の追加など |
S級認定品の特徴

S級は、高輝度蓄光式誘導標識の中でも特に発光性能が高い等級です。薄暗い場所やLED照明環境、現場の照度がはっきりしない場所では、S級が選ばれることが多くあります。
エルティーアイのS級認定品「SSNシリーズ」には、スタンダードタイプとプレミアムタイプがあります。特にプレミアムタイプは、LED照明環境でも高い発光性能を発揮しやすく、小規模店舗や商業施設などへの導入にも適しています。
設置場所の明るさに不安がある場合や、誘導灯の代替設置を検討している場合は、まずS級を候補にすると安心です。
A級認定品の特徴

A級は、S級ほどの高輝度までは必要ないものの、C級よりも高い発光性能を求める場所に向いています。
エルティーアイのA級認定品「ASNシリーズ」は、やや暗めの環境やLED照明環境にも対応しており、大型施設、ホテル、病院、商業施設など幅広い場所で使用されています。
「明るさはある程度確保されているが、C級では少し不安」という場合には、A級が選択肢になります。
C級認定品の特徴

C級は、200lx以上の明るい環境での使用を想定した高輝度蓄光式誘導標識です。明るいオフィス、工場、マンション、駅舎などで、コストを抑えながら法令対応を検討したい場合に選ばれます。
エルティーアイのC級認定品「SNシリーズ」は、明るい環境で光を蓄え、停電時や消灯時に発光します。
ただし、LED照明環境や照度が低い場所では、十分に蓄光できるか確認が必要です。現場の明るさがわからない場合や、薄暗い場所ではS級を検討する方が安心です。
中輝度タイプは自主設置向け

中輝度タイプは、自主的な防災対策に向いた蓄光式誘導標識です。避難経路をより見えやすくしたい、既存の表示に加えて補助的に設置したい、といった用途で活用されています。
エルティーアイの中輝度認定品「TSNシリーズ」は、貼るだけで施工しやすいステッカータイプです。
自主設置用として使いやすく、価格を抑えて安全対策を追加したい場合に適しています。
ただし、中輝度タイプは消防法に基づく誘導灯の代替設置には使用できません。誘導灯の代わりとして設置を検討する場合は、S級・A級・C級の高輝度蓄光式誘導標識を選ぶ必要があります。
LED照明の場所では注意が必要
蓄光式誘導標識は、周囲の光を蓄えて発光する仕組みです。そのため、設置場所の照度や照明の種類によって、発光性能に差が出ることがあります。
特に近年はLED照明の建物が増えていますが、製品によってはLED環境で十分に蓄光しにくい場合があります。LED照明環境に設置する場合は、LED照明に対応した製品かどうかを確認しましょう。
照度が低い場所、薄暗い場所、照明条件が不明な場所では、S級認定品を選ぶと安心です。
ステッカータイプのメリット
エルティーアイの蓄光式誘導標識は、ステッカータイプとして施工しやすい点も特長です。めくって貼るだけで簡単に設置できます。
また、電気を使わないため、電気代やバッテリー交換などのランニングコストを抑えられます。
停電時にも自ら発光するため、災害時の避難誘導を補助する対策として役立ちます。

どの等級を選べばいいの?選び方の目安

蓄光式誘導標識を選ぶときは、次のように考えると選びやすくなります。
- 照度が低い場所、LED照明の場所、条件が不明な場所:S級
- やや暗めの施設やLED照明環境:A級
- 十分に明るい 工場、オフィス、マンションなど:C級
- 自主的な防災対策や補助表示:中輝度
特に、誘導灯の代替設置を検討する場合は、中輝度ではなく、高輝度蓄光式誘導標識であるS級・A級・C級認定品を選ぶ必要があります。
ただし、消防法上の判断は、建物の用途、規模、構造、避難経路、既存設備の状況などによって異なります。実際に設置する際は、所轄消防署に確認することが大切です。
※無窓階・11階以上・地階については、誘導灯の設置が必要です。
まとめ:設置環境に合った等級を選ぶことが大切
高輝度蓄光式誘導標識は、停電時や夜間の避難誘導を補助する重要な製品です。
S級・A級・C級はそれぞれ発光性能や向いている設置環境が異なり、中輝度タイプは自主設置向けとして活用できます。
「LED照明の場所に設置したい」「現場の明るさがわからない」「誘導灯の代替設置を検討している」という場合は、等級選びを慎重に行う必要があります。
エルティーアイ株式会社では、S級・A級・C級の高輝度蓄光式誘導標識と、自主防災対策に使いやすい中輝度タイプの蓄光式誘導標識を取り扱っています。設置環境に合う製品選びでお困りの方は、当社に所属している消防設備士が相談に乗りますので、お気軽にご連絡ください。

蓄光式誘導標識(消防認定品)ステッカータイプの製品情報はこちら
よくある質問
S級・A級・C級は何が違いますか?
設置場所に必要な明るさ(現場照度)が異なります。詳しくは本文の等級表をご覧ください。いずれも誘導灯の代替として使える消防認定品です。
中輝度タイプとの違いは?
高輝度(S・A・C級)は誘導灯の代わりに設置できますが、中輝度タイプは自主的な防災設置向けで、誘導灯の代替はできません。
どの等級を選べばいいですか?
設置場所の明るさで選びます。照度が不明な場所や薄暗い環境なら、どこでも対応できるS級認定品を選ぶと安心です。
LED照明の場所でも使えますか?
LED対応の認定品(S級・A級など)を選べば使えます。LEDは蛍光灯と比較すると光を蓄えにくい為、対応品かどうかの確認が必要です。