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2026.03.10

蓄光テープの選び方|用途別おすすめガイド

蓄光テープを購入しようとしたとき、「種類が多くてどれを選べばいいかわからない」と感じたことはないでしょうか。実は蓄光テープは、設置場所の明るさや用途によって必要な性能がまったく異なります。間違った製品を選ぶと、いざ停電・火災が起きたときに十分な明るさが出ず、避難誘導の役割を果たせないケースもあります。

この記事では、蓄光テープ選びで失敗しないために知っておきたいポイントを解説します。

そもそも蓄光テープとは?似た製品との違い

蓄光テープとは、蛍光灯や太陽光などの光エネルギーを蓄え、暗所で自発光するテープのことです。電源が不要なため、停電時や非常時でも発光し続けられるのが最大の特徴です。

似たような製品に「蛍光テープ」「反射テープ」がありますが、それぞれ仕組みがまったく異なります。

  • 蓄光テープ:暗闇で自ら発光する(電源不要)
  • 蛍光テープ:光が当たると鮮やかに発色するが、暗闇では光らない
  • 反射テープ:光源の光を反射するが、暗闇単体では光らない

停電・火災時の避難誘導が目的なら、必ず「蓄光テープ」を選んでください。

蓄光と反射と蛍光の違い

蓄光と反射と蛍光の違い

JIS規格(JIS Z 9107)を確認しよう

防災用途で蓄光テープを選ぶ際、まず確認したいのがJIS Z 9107の輝度クラスです。クラスが高いほど明るく、長時間発光します。

クラス 60分後輝度 主な用途
JIS JD級 60mcd/㎡以上 低照度の工場・倉庫・原発・トンネルなど
JIS JC級 30mcd/㎡以上 オフィス・商業施設・一般建物など
JIS JB級 15mcd/㎡以上 とても明るい環境・一般家庭

「60分後輝度」がポイントなのは、火災・停電時に60分以上の発光継続が求められるケースがあるためです。特にシビアな現場や大規模施設ほど、余裕のある性能クラスを選ぶことをおすすめします。

設置環境で選ぶ:2製品の違い

エルティーアイの蓄光テープ「α-FLASHシリーズ」は、設置環境に合わせて2種類をラインナップしています。

薄暗い環境・シビアな現場には「Super α-FLASH」(JD級)

窓が少ない工場・倉庫、原子力発電所、高速道路トンネルなど、低照度の環境に最適です。照度が低い場所では蓄光テープに十分な光が当たらないため、より高感度に光を蓄えられるSuper α-FLASHが必要になります。

  • 発光時間:約10〜12時間
  • 60分後輝度:86mcd/㎡

超高輝度蓄光テープ SAF2501 暗

明るいオフィスや一般建物には「α-FLASH」(JC級)

オフィス・商業施設・一般住宅など、通常の屋内環境であればα-FLASHで十分な性能を発揮します。コストパフォーマンスに優れ、広範囲への施工にも適しています。

  • 発光時間:約6〜8時間
  • 60分後輝度:45mcd/㎡

高輝度蓄光テープ 暗転時

幅・サイズの選び方

蓄光テープは幅によって視認性と施工コストが変わります。

設置場所 推奨幅
階段の踏み面・手すり 5〜25mm
床面の避難誘導ライン 25〜50mm
ドアの縁・障害物の印付け 10〜25mm

また消防法では、60分後の輝度によって使用する蓄光テープの幅の基準が異なるとされています。法令対応が必要な建物では、お気軽にご相談ください。

実際の施工事例については、採用実例ページもあわせてご覧ください。

屋外での使用・耐水性について

一般的な蓄光テープは屋内専用設計のものが多く、雨や紫外線にさらされると加水分解や変色によって発光性能が低下します。屋外や水回りへの設置を検討している場合は、耐候性・耐水性を備えた屋外対応品を選ぶ必要があります。

エルティーアイの「α-FLASHシリーズ」は、特許取得済みの耐水性蓄光顔料を採用しています。また、表面のPETフィルムは有機溶剤や強酸性の薬品に対しても高い耐薬品性を持ち、過酷な環境下でも性能を維持します。設置場所にお悩みの場合はお気軽にご相談ください。

蓄光テープの寿命・交換目安

屋内で適切に使用した場合、α-FLASHシリーズの寿命の目安は以下の通りです。

部位 寿命の目安
テープ表面(PETフィルム) 約6〜8年
粘着剤 約5〜7年(下地の状態による)

ただし、変色・擦過・研磨などの外的要因がある場所では早期劣化が起こります。階段・床面など摩耗が激しい場所では定期的な点検と早めの交換をおすすめします。

なお、コンクリートやモルタルへの施工にはプライマーなどの下地処理が必要です。また、縞鋼板や凹凸のある面への貼り付けはできません。

LED照明環境での注意点・必要な蓄光時間

光源の種類や明るさによって、蓄光に必要な照射時間が異なります。

光源 明るさ(lux) 必要な照射時間の目安
太陽光(晴天) 50,000以上 約1分
太陽光(曇天) 3,000〜50,000 約5分
蛍光灯(事務所) 500 約15分
蛍光灯(家庭) 200 約30分
白熱灯(60W・1m距離) 30〜50 約40分

近年普及しているLED照明は蛍光灯に比べて紫外線成分が少ないため、蓄光効率が下がる場合があります。LED照明がメインの環境では、より高感度なJD級グレードの選択、または照射時間を長めに確保することをおすすめします。

まとめ:選び方の3ステップ

  • 目的を確認する:避難誘導(防災)か、視認性向上(安全対策)か
  • 照度で選ぶ:低照度環境→Super α-FLASH(JD級)、通常屋内→α-FLASH(JC級)
  • 設置場所に合った幅を選ぶ:床面は広め、手すりや障害物は細め

製品選定に迷った場合は、エルティーアイ株式会社へお気軽にご相談ください。用途・現場に合わせた最適な製品をご提案します。