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2026.03.10

蓄光テープの選び方|用途別おすすめガイド

蓄光テープを購入しようとしたとき、「種類が多くてどれを選べばいいかわからない」と感じたことはないでしょうか。実は蓄光テープは、設置場所の明るさや用途によって必要な性能がまったく異なります。間違った製品を選ぶと、いざ停電・火災が起きたときに十分な明るさが出ず、避難誘導の役割を果たせないケースもあります。

この記事では、蓄光テープ選びで失敗しないために知っておきたいポイントを解説します。

そもそも蓄光テープとは?似た製品との違い

蓄光テープとは、蛍光灯や太陽光などの光エネルギーを蓄え、暗所で自発光するテープのことです。電源が不要なため、停電時や非常時でも発光し続けられるのが最大の特徴です。

似たような製品に「蛍光テープ」「反射テープ」がありますが、それぞれ仕組みがまったく異なります。

  • 蓄光テープ:暗闇で自ら発光する(電源不要)
  • 蛍光テープ:光が当たると鮮やかに発色するが、暗闇では光らない
  • 反射テープ:光源の光を反射するが、暗闇単体では光らない

停電・火災時の避難誘導が目的なら、必ず「蓄光テープ」を選んでください。

蓄光テープ・反射テープ・蛍光テープの見え方の違い(明るい時・光源がある時・光源がない時の比較)

蓄光テープとよく混同されるのが「蛍光テープ」と「反射テープ」です。見た目は似ていますが、暗闇で自ら光るのは蓄光テープだけです。

蓄光テープ 蛍光テープ 反射テープ
暗闇で光るか 光る(光を蓄えて発光) 光らない 光らない
仕組み 照明や太陽の光を吸収し、暗くなると放出 明るい場所で色が鮮やかに見えるだけ ライトが当たった時だけ反射して光る
停電時 ◎ 電源不要で発光 × 見えない △ 懐中電灯等の光源が必要
主な用途 避難誘導、非常口表示、防災 注意喚起、装飾、目印 道路標識、工事現場、自転車・車両

選び分けの目安は次の通りです。

  • 停電・災害時の避難誘導が目的 → 蓄光テープ一択です。蛍光テープは暗闇では全く見えず、反射テープも光源がなければ機能しません
  • 昼間の注意喚起が目的 → 蛍光テープで十分です
  • 車のライトが当たる場所 → 反射テープが適しています

蓄光・蛍光・反射の比較

なお「夜光テープ」という呼び名で売られている商品は、多くの場合蓄光テープと同じものを指しますが、中には蛍光材が混ざっていることもあるため、購入時は「蓄光」表記とJIS規格の等級を確認してください。

JIS規格(JIS Z 9107)を確認しよう

防災用途で蓄光テープを選ぶ際、まず確認したいのがJIS Z 9107の輝度クラスです。クラスが高いほど明るく、長時間発光します。

クラス 60分後輝度 主な用途
JIS JD級 60mcd/㎡以上 低照度の工場・倉庫・原発・トンネルなど
JIS JC級 30mcd/㎡以上 オフィス・商業施設・一般建物など
JIS JB級 15mcd/㎡以上 とても明るい環境・一般家庭

「60分後輝度」がポイントなのは、火災・停電時に60分以上の発光継続が求められるケースがあるためです。特にシビアな現場や大規模施設ほど、余裕のある性能クラスを選ぶことをおすすめします。

設置環境で選ぶ:2製品の違い

エルティーアイの蓄光テープ「α-FLASHシリーズ」は、設置環境に合わせて2種類をラインナップ。

薄暗い環境・シビアな現場には「Super α-FLASH」(JD級)

窓が少ない工場・倉庫、原子力発電所、高速道路トンネルなど、低照度の環境に最適です。照度が低い場所では蓄光テープに十分な光が当たらないため、より高感度に光を蓄えられるSuper α-FLASHが必要になります。

  • 発光時間:約10〜12時間
  • 60分後輝度:86mcd/㎡

明るいオフィスや一般建物には「α-FLASH」(JC級)

オフィス・商業施設・一般住宅など、通常の屋内環境であればα-FLASHで十分な性能を発揮します。コストパフォーマンスに優れ、広範囲への施工にも適しています。

  • 発光時間:約6〜8時間
  • 60分後輝度:45mcd/㎡
高輝度蓄光テープ明暗

高輝度蓄光テープ明暗

幅・サイズの選び方

蓄光テープは幅によって視認性と施工コストが変わります。

設置場所 推奨幅
階段の踏み面・手すり 5〜25mm
床面の避難誘導ライン 25〜50mm
ドアの縁・障害物の印付け 10〜25mm

また消防法では、60分後の輝度によって使用する蓄光テープの幅の基準が異なるとされています。法令対応が必要な建物では、お気軽にご相談ください。

実際の施工事例については、採用実例ページもあわせてご覧ください。

屋外での使用・耐水性について

一般的な蓄光テープは屋内専用設計のものが多く、雨や紫外線にさらされると加水分解や変色によって発光性能が低下します。屋外や水回りへの設置を検討している場合は、耐候性・耐水性を備えた屋外対応品を選ぶ必要があります。

エルティーアイの「α-FLASHシリーズ」は、特許取得済みの耐水性蓄光顔料を採用しています。また、表面のPETフィルムは有機溶剤や強酸性の薬品に対しても高い耐薬品性を持ち、過酷な環境下でも性能を維持します。設置場所にお悩みの場合はお気軽にご相談ください。

蓄光テープの寿命・交換目安

屋内で適切に使用した場合、α-FLASHシリーズの寿命の目安は以下の通りです。

部位 寿命の目安
テープ表面(PETフィルム) 約6〜8年
粘着剤 約5〜7年(下地の状態による)

ただし、変色・擦過・研磨などの外的要因がある場所では早期劣化が起こります。階段・床面など摩耗が激しい場所では定期的な点検と早めの交換をおすすめします。

なお、コンクリートやモルタルへの施工にはプライマーなどの下地処理が必要です。また、縞鋼板や凹凸のある面への貼り付けはできません。

蓄光テープの導入事例

エルティーアイの高輝度蓄光テープは、人が多く集まる施設や、停電時の避難誘導が特に重要な現場で採用されています。

空港・鉄道

空港への蓄光テープ施工例 明暗

スカルノ・ハッタ国際空港、台湾新幹線などで採用。不特定多数が利用する交通施設では、停電時にも電源不要で発光し続ける蓄光テープが避難誘導の最後の砦になります。

病院・ホテル

日本赤十字病院、東京医療センター、ホテルニューオータニ(千葉県)など。就寝中の利用者や自力避難が難しい方がいる施設では、暗闇での視認性がそのまま安全性に直結します。

工場・研究施設

工場への蓄光テープ施工例 明暗

ヤクルト本社静岡工場、堀場製作所、食品工場など。機械の非常停止ボタンの位置表示や、通路の区画表示にも蓄光テープが活用されています。

より詳しい施工内容は採用実例ページをご覧ください。

LED照明環境での注意点・必要な蓄光時間

光源の種類や明るさによって、蓄光に必要な照射時間が異なります。

光源 明るさ(lux) 必要な照射時間の目安
太陽光(晴天) 50,000以上 約1分
太陽光(曇天) 3,000〜50,000 約5分
蛍光灯(事務所) 500 約15分
蛍光灯(家庭) 200 約30分
白熱灯(60W・1m距離) 30〜50 約40分

近年普及しているLED照明は蛍光灯に比べて紫外線成分が少ないため、蓄光効率が下がる場合があります。LED照明がメインの環境では、より高感度なJD級グレードの選択、または照射時間を長めに確保することをおすすめします。

蓄光テープに関するよくある質問

Q. 100円ショップの蓄光テープと何が違いますか?

最大の違いは発光の明るさと持続時間です。JIS規格(JIS Z 9107)の等級を取得した高輝度蓄光テープは、消灯後も数時間にわたり避難に必要な明るさを保ちます。安価な蓄光テープは消灯後数分〜数十分で視認が難しくなるものが多く、防災・避難誘導用途には適しません。

Q. 蓄光テープは何時間光り続けますか?

製品の等級によります。当社のα-FLASH(JC級)で約6〜8時間、Super α-FLASH(JD級)で約10〜12時間発光します。ただし時間とともに徐々に暗くなるため、避難完了までに必要な明るさを保てる等級を選ぶことが重要です。

Q. 電気代やメンテナンス費用はかかりますか?

かかりません。蓄光テープは照明や太陽の光を吸収して発光するため、電源・配線・電池は一切不要です。貼るだけで機能します。

Q. LED照明しかない部屋でも光りますか?

光ります。ただしLED照明は蓄光に必要な光の成分が少ないため、蛍光灯より長めの照射時間が必要です(詳しくは本文の光源別一覧表をご覧ください)。

Q. 貼り方にコツはありますか?

貼る面のホコリや油分をよく拭き取ってから貼ってください。ザラザラした面や粉の吹いたコンクリート面は粘着力が落ちるため、プライマー処理や下地シートの併用をおすすめします。

Q. 剥がすときに跡は残りますか?

下地や貼付期間によります。長期間貼ったあとは粘着剤が残る場合があるため、賃貸物件などでは目立たない場所で試してから施工してください。

まとめ:選び方の3ステップ

  • 目的を確認する:避難誘導(防災)か、視認性向上(安全対策)か
  • 照度で選ぶ:低照度環境→Super α-FLASH(JD級)、通常屋内→α-FLASH(JC級)
  • 設置場所に合った幅を選ぶ:床面は広め、手すりや障害物は細め

製品選定に迷った場合は、エルティーアイ株式会社へお気軽にご相談ください。用途・現場に合わせた最適な製品をご提案します。

2026.06.04

工場向け蓄光テープ・避難誘導対策 | 火災・停電時の安全対策

工場の避難誘導対策に蓄光テープが有効な理由|停電・火災時の安全対策

工場では、火災・停電・煙の発生などにより、通常時には見えている避難口や通路が確認しづらくなる場合があります。

特に夜間操業を行う工場や、機械・棚・資材などが多い現場では、非常時に避難経路をすばやく確認できることが重要です。

蓄光テープは、電気の照明や太陽光の光を蓄え、暗所で発光する製品です。電源や配線を必要としないため、停電時でも避難経路・非常口・階段・通路の目印として活用できます。

この記事では、工場の避難誘導対策に蓄光テープが有効な理由と、主な使用場所についてご紹介します。

工場でよくある避難誘導の課題

工場では、次のような課題が起こりやすくなります。

  • 停電時に通路や非常口がわかりにくい
  • 火災時の煙で高い位置の誘導灯が見えにくい
  • 夜間や消灯後の巡回時に段差・工具・設備が見えにくい
  • 非常階段や避難経路の安全性を高めたい
  • 電気式誘導灯だけに頼らない補助対策をしたい
  • 工場内の安全対策を見直したい

通常時は問題なく見えている場所でも、停電や煙の発生時には状況が大きく変わります。そのため、電気式の誘導灯や非常灯に加えて、低い位置や足元にも避難の目印を設けておくことが大切です。

 

蓄光テープが工場の避難誘導に向いている理由

電源不要で停電時にも光る

高輝度蓄光テープ α-FLASH 施工イメージ 商業施設

高輝度蓄光テープは、白色蛍光灯・LED照明・太陽光などの光を蓄えて暗所で発光します。

電源や配線が不要なため、停電時にも避難経路の目印として機能します。電気設備に依存しない補助対策として、工場の安全対策に取り入れやすい製品です。

足元や低い位置の誘導に使いやすい

蓄光テープがある時・ない時

火災時は煙が上部にたまりやすく、高い位置の誘導灯が見えにくくなることがあります。

蓄光テープを床面・巾木・階段・手すり付近に設置することで、低い位置で避難方向を示すことができます。非常時に姿勢を低くして避難する場合にも、足元の目印として役立ちます。

ランニングコストを抑えやすい

蓄光製品は電気を使わないため、日常的な電気代がかかりません。

電気式設備の補助対策として導入することで、停電時の安全性向上と省エネの両立を目指せます。

工場での主な使用場所

蓄光テープは、工場内のさまざまな場所で使用できます。

  • 非常階段
  • 避難通路
  • 出入口・非常口まわり
  • 防火扉まわり
  • 手すり
  • 段差や角の注意表示
  • 工具・ヘルメット・台車などの目印
  • 暗くなりやすい倉庫や設備まわり

避難経路を示すライン表示だけでなく、段差や角、工具などの注意喚起にも使用できます。現場の状況に合わせて、必要な場所に設置することが重要です。

工場の避難誘導対策におすすめの製品

高輝度蓄光テープ α-FLASH

高輝度蓄光テープは、避難経路のライン表示、階段、手すり、工具や設備の目印など、工場内の幅広い安全対策に使用できます。

停電時や暗所での視認性を高めたい場所におすすめです。

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詳しくはこちら:高輝度蓄光テープ α-FLASHシリーズ

工場火災 緊急避難対策シリーズ

工場での火災・停電時の避難対策を目的とした製品シリーズです。

避難口までの誘導や、非常時に見失いやすい場所の表示に活用できます。

詳しくはこちら:工場火災 緊急避難対策シリーズ

高輝度蓄光式誘導標識

高輝度蓄光式誘導標識 SSN ASN SN TSNシリーズ

非常口や避難方向を示す標識として使用できます。

設置場所や用途に応じて、各等級から選定します。

詳しくはこちら:高輝度蓄光式誘導標識 S級 A級 C級 消防認定品

製品選定で確認したいポイント

工場で蓄光テープや蓄光標識を選ぶ際は、次の点を確認しておくと安心です。

  • 床面、壁面、階段、手すりなど設置場所
  • 必要な明るさ・発光時間
  • 消防認定品が必要かどうか
  • 水・油・摩耗・汚れの影響
  • 既存の誘導灯や非常灯との併用方法

工場ごとに環境や必要な対策は異なります。設置場所の状況を確認したうえで、適した製品を選ぶことが大切です。

よくある質問

蓄光テープは停電時にも光りますか?

はい。事前に照明や太陽光などの光を蓄えていれば、停電時にも暗所で発光します。

工場の床にも貼れますか?

貼っていただけますが、使用環境によって適した製品が異なります。歩行や台車の通行、摩耗、水・油の影響がある場所では、保護フィルムや設置方法も含めた確認が必要です。

まとめ

工場では、火災・停電・煙の発生などに備えて、避難経路をわかりやすく示す対策が重要です。

蓄光テープは、電源不要で暗所に発光するため、停電時の避難誘導や足元の安全対策に活用できます。

エルティーアイ株式会社では、工場の避難誘導対策や停電時の安全対策に役立つ蓄光製品を取り扱っています。設置場所や用途に合わせた製品選定について、お気軽にご相談ください。

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